小室哲哉「TETSUYA KOMURO EDM TOKYO」(2014/4/2)

1. Time Is Now
2. EDM TOKYO 2014 feat. KOJI TAMAKI
3. Passion 2014(Nick Wood)
4. Let You Know My Number feat.JESS MORGAN
5. Judgement 2014
6. Just Let Go
7. You're my sunshine 2014
8. Missing808 feat. MIHO
9. Get Into You Suddenly 2014
10. Jerusalem



今作は前作の「DEBF3」以来、約1年ぶりとなる小室哲哉のソロアルバム。

ここ最近はEDMの道をひた走る小室さんですが、今作はついにアルバムタイトルにEDMという言葉を冠しています。「EDM TOKYO」は『TOKYOで作ったEDM』というそのまんまの意味なんですが、それはEDMというものを小室さんが自分のスタイルにすることが出来たという自信の表れなのではないのでしょうか。

世界で大流行したEDMというジャンルは日本には未だあまり馴染んでいるとは言えないですが、そんなEDMの根付いていない日本で敢えてEDMを作ったらどうなるのだろう、という小室さんのチャレンジに対する一つの答えがこのアルバムで出たような気がします。

小室節がところどころに生かされており、EDMでありながら耳に馴染んでいて聴きやすいメロディ、ボーカルが乗っても違和感のない音作りが為されていてちょっとクラブで流れるようなゴリゴリの音楽は苦手…という方でも小室哲哉好きならすんなり聴けるアルバムに仕上がっていると思います。まさしくこれは日本的で小室流のEDMだと言えるでしょう。

その集大成とも言える楽曲が安全地帯の玉置浩二をボーカリストとして迎えた「EDM TOKYO」です。アルバム発売に先駆けてYoutubeでもいち早く公開されたこの曲は、小室さんが作ったトラックに対して、玉置浩二さんがそれに合わせ自由に歌い、歌詞を乗せるという手法で作成されたそうですが、これがまたすごい作品に仕上がっています。MV冒頭に「小室哲哉VS玉置浩二」と出ますが、まさに天才同士の激突というか邂逅というか、とんでもない化学反応が起きてますね、これは。

兎にも角にも、玉置浩二がボーカリストとして天才過ぎる!実際、歌詞がある部分はほぼサビのみですが、それは大きな問題ではありません。曲全編にわたる生命力にあふれた力強い歌唱にはただただ圧倒されるばかりです。もはやそこに言葉はいらないのだと気づかされます。小室さんの曲もEDMというジャンルを吸収しつつ、根幹は王道の小室ミュージックであり、とてもすんなりと体に入ってくるもので、それでいてドラマチックな楽曲になっています。起伏の少ないメロも決して冗長になることなく、いかにもJPOPらしい哀愁のあるメロディをうまく融合させた独自のEDMへと昇華させています。そしてサビは開放感ある王道的な展開となり、これがまた玉置浩二との親和性の高さ抜群で、シンプルな歌詞が余計心に響きますね。胸が締め付けられるような思いになります。


小室哲哉「EDM TOKYO 2014 feat.KOUJI TAMAKI」


これがEDMなのかと言われると、ゴリゴリのEDMを思うとちょっと別物感もありますが、それが「EDM TOKYO」ということなのではないかと妙に納得してしまいます。これが小室さんの導き出した新しいスタイルなんだなと。

正直、アルバムとしては前作「DEBF3」のほうが好きだったりするんですけどね。「DEBF3」のほうがカッコいい曲が多いですし、今作はちょっとリミックスが多いですからね。ただ、今作はこの「EDM TOKYO 2014」という曲の存在、そしてEDMを自分の中で消化した新たな小室さんの姿を収めたものとして十分な価値があると言えるんじゃないかと思います。

こうしたソロワークを糧に、これからのTMNやglobe、そのほか楽曲提供etc…がどういった展開を見せていくのかという期待も膨らみますし、今後もまだまだ小室さんから目を離すことは出来なさそうですね。

というわけで、TKファンはぜひこの「EDM TOKYO」チェックしてみてください!