6/16付のオリコン週間チャートが公表されました。

シングルチャートではKAT-TUNの「In Fact」、アルバムチャートでは安室奈美恵の「Ballada」が初登場首位獲得となっています。

その他、結果を見て気になるアーティストをピックアップします。

6/16付シングルウィークリーチャートTOP10

NEW 1位、KAT-TUN「In Fact」…145872枚
NEW 2位、EXILE SHOKICHI「BACK TO THE FUTURE」…61804枚
NEW 3位、私立恵比寿中学「バタフライエフェクト」…53913枚
NEW 4位、Berryz工房「愛はいつも君の中に/普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」…44219枚
(2)↓  5位、AKB48「ラブラドール・レトリバー」…39422枚
NEW 6位、コブクロ「陽だまりの道」…37703枚
(1)↓  7位、嵐「誰も知らない」…35752枚
NEW 8位、防弾少年団「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」…32356枚
NEW 9位、GEM「Do You Believe」…11445枚
NEW 10位、春日未来(山崎はるか)、最上静香(田所あずさ)、箱崎星梨花(麻倉もも)「U・N・M・Iライブ」…8917枚



KAT-TUNは話題のドラマ「ファースト・クラス」主題歌で売上は前作よりも増加。グループはデビューからの連続首位記録を22作に更新しました。メンバーの田中が脱退して初となるシングルでしたが売り上げを減らすことなく、増加としたのはなかなか良い成績だったのではないでしょうか。

SHOKICHIはソロ初シングルで2位獲得の好成績。EXILEという看板に加え、6枚同時購入による特典の効果が大きいと思われます。SHOKICHIは2009年に本体に加入したパフォーマーで、これまでもアルバム曲でボーカルを取ることがあったようですが、本格的なソロはこれが初。作詞作曲も出来るようで、今作は本人の作詞となっています。

4位にランクインしたBerryz工房は自己最高の初動記録で、これまでリリースしたすべてのシングルの累計売上を初動のみで上回る結果となりました。同時複数購入を推奨する各種イベントが好成績の要因と思われます。昨年に続く武道館公演が控えているBerryz工房ですが、10年目を迎えセールスを伸ばした今作は、勢いが増していることを象徴する意味でもいい記録が残せたのではないでしょうか。

TOP10以下では20位のキング・クリームソーダ「ゲラゲラポーのうた」が気になりますね。子供向けアニメとして”第2のポケモン”と言われるほど人気沸騰中の「妖怪ウォッチ」の主題歌としてヒットを記録したこの歌ですが、発売から週間TOP20を、キープし続けじわじわと売り上げを伸ばし、6周目を迎えて累計は5.7万枚となっています。今週はなんとミュージックステーションへの出演も決定し、今週末は勢いを復活させそうな予感。他にもゲームの続編発売やアニメの映画化も噂されるなど追い風が止まず、累計10万枚も夢ではないかもしれません。今後の推移に注意が必要です。



6/16付アルバムウィークリーチャートTOP10

NEW 1位、安室奈美恵「Ballada」…254944枚
NEW 2位、ClariS「PARTY TIME」…43146枚
(2)↓  3位、「アナと雪の女王」サウンド・トラック…40751枚
NEW 4位、BUCK-TICK「或いはアナーキー」…18376枚
NEW 5位、松田聖子「Dream&Fantasy」…13563枚
(1)↓  6位、aiko「泡のような愛だった」…13450枚
NEW 7位、レキシ「レキシ」…12611枚
NEW 8位、Base Ball Bear「二十九歳」…10328枚
(4)↓  9位、平井堅「Ken's Bar Ⅲ」…10182枚
(13)↑10位、ファレル・ウィリアムス「ガール」…9831枚



安室奈美恵、初のバラードベストが首位に初登場。初動は25万枚超えで、相変わらず女性ソロシンガーとしては圧倒的なセールスです。初回盤のBlu-ray及びDVDにはベストに収録された全ての曲のMVを収録。「SWEET 19 BLUES」と「CAN YOU CELEBRATE?」のMVが新たに制作されたことでも話題となっていました。ちなみに、本来MVがなかった「HimAWArI」、「Four Seasons」にも新たにMVが制作されています。

ClariSは2位を記録し、1st以来となる自己最高タイとなりました。メンバーの一人であるアリスが学業専念のため脱退することを発表しており、今作が2人による最後の作品となるとみられます。今作にもアニメ主題歌としてヒットを記録した作品が収録されており、チャート、セールスの両面で前作を上回る結果となっています。

未だ高い勢いを保つ「アナ雪」サントラですが、今週も4万枚を売上3位にランクインしました。累計は75万枚を突破し、年間チャートでは100万枚を売り上げているAKB48をじわじわと追いかける展開が続いています。

BUCK-TICKは4位に初登場で週間TOP5は2007年「天使のリボルバー」以来。デイリーでは3位初登場と久々に高順位にランクインしていました。4位ランクインはTOP10を逃した前作「夢見る宇宙」よりも好成績ですが、売上げは1.8万枚で前作よりも微減となっています。


他、「BEST OF MAGI」が16位とあまり売れなかったことは意外ですね。人気アニメの主題歌集でシドやポルノ、ViViDなど人気アーティストの楽曲を収録したものですが、オープニング・エンディング曲は8曲しかなく、あとはキャラクターソングだったのが足を引っ張ったのか。

あと東京女子流の「Killing Me Softly」が23位だったこと。シングルでは相変わらず高クオリティな楽曲を出し続けていてアルバムも充実した内容である彼女たちですが、アルバムの成功には結びつかず、所謂アイドル人気で留まってしまっているのが惜しいですね。