LoVendoЯ「イクジナシ」(2014/11/5)

1. イクジナシ    
2. UNDERGROUNDER
3. この世に真実の愛が一つだけあるなら
4. Stonez!!    
5. 少年




今作は元モーニング娘。の田中れいなが率いるガールズバンド、LoVendoЯ(ラベンダー)の3枚目のミニアルバム。

1stはフォークソングのロックカバーであり、前作「不器用」はDVD+CDとしてリリースされたため、純粋なミニアルバムとしては今作が初の作品です。

「不器用」は待望の初オリジナル作品で、フォークカバーを脱し、ようやくロックバンドとしてスタートしたなと思える作品でしたが、今作「イクジナシ」ではすっかりオリジナルが板について、ますますアグレッシブになったLoVendoЯを感じることが出来る内容になっています。


まず、タイトルにもなっているリードトラック「イクジナシ」。


LoVendoЯ「イクジナシ」

こちらは同じアップフロント所属のシンガーソングライター、中島卓偉が提供したハードなロックナンバー。この曲、今のLoVendoЯ像にどハマりしてると思いますね。重く突き抜けるサウンドに声質の違う二人のツインボーカルがとても映えていますし、強気な女性目線の歌詞も相まって「カッコいいガールズバンド」としての面がよく出ています。ギターにも見せ所があり、どこを聴いてもカッコいいですね。卓偉さん、さすがです。これは今後のLoVendoЯが進んでいくべき道の一つとなるのではないでしょうか。


2曲目はメンバーの宮澤茉凜が作曲した「UNDERGROUNDER」。

この曲はLoVendoЯ楽曲では珍しく岡田万里奈が歌いだしを務めています。宮澤の趣味が出たのか、これまでの曲よりもヘヴィな曲に。田中よりも声が低くずっしりとした岡田が歌い出しなのも納得です。サビに向かうにつれて重なり合っていく岡田と田中のボーカルが印象的な1曲。


3曲目はLoVendoЯ結成当初から存在したオリジナル曲「この世に真実の愛が一つだけあるなら」。

これまでもライブなどでは度々披露されてきましたが、ここで待望の音源化となりました。CD収録に伴い、アレンジが為されています。オルガンの音が加えられるなどクラシカルになり、V系のような、アニソンのような曲になりました。音に厚みが出て、ゴージャスな感じになり聴き応えがましてます。アレンジして正解ですね。表題曲に負けず劣らずの名曲だと思います。非常にキャッチ―で、サビのメロディが頭に強く残る曲だったので、最初はつんくさんが作ったのかな?と思っていたのですが、この曲を作曲したのは青谷夢という人らしいです。この名前で検索してもまったく引っかからないので誰なのか気になるところ…(つんくさんの別名義?)


4曲目の「Stonez!!」は明るく爽快なロックナンバー。

ハード・ヘヴィ寄りな曲が続いていましたが、この曲は打って変わって青春パンク調。速いテンポに明るく前向きな歌詞、そして途中にコールなどを挟める曲なのでライブなどで盛り上がる曲だと思います。


そして、アルバムを締めくくるのが5曲目の「少年」。


LoVendoЯ「少年」

アコースティックギターを用いたミドルテンポな曲です。少年の成長を1コマを描いた歌詞と泣きのメロディが非常にマッチしていて雰囲気の良い仕上がりになっていますね。曲自体が悪くないですし、こういう曲がこれまでバンドになかったので新鮮でいいと思います。勢いだけじゃなく、丁寧な岡田と田中の歌唱も良いですね。アルバムの締めとしてベストでしょう。


というわけで、5曲入りのミニアルバムでしたが、捨て曲無しでどれも楽しめましたね。LoVendoЯはオリジナル楽曲のストックも多いことですし、これならフルアルバムでリリースしても問題なかったのではないでしょうか。ぜひ次こそメジャー1stフルアルバムを期待したいと思います。

それにしても、ガールズバンドなのにボーカル×2、ギター×2という変わった構成で、初めての作品は70年代フォークのカバーアルバム。ファン層は当然、娘。時代からの田中れいなファンがほとんどで外に広がりそうもない…正直ハロプロファンでもあまり大きな期待はしていなかったであろう、そんなLoVendoЯがここまで良い作品をリリースするなんてとても想像できませんでした。本当に、LoVendoЯのパワフルな楽曲が聴けるようになったことは嬉しい限りです。

長年アイドルとして活動してきた田中れいなは勿論のこと、他のメンバーも相応のスキルを持ち合わせていますから、安心して見ていられるがLoVendoЯのいいところだと思います。今後の更なる成長、そして躍進が楽しみですね。