GARNiDELiA「Linkage Ring」(2015/1/21)
1. PRIDE
2. True High
3. Gravity
4. BLAZING
5. フタリ座流星群
6. Moon Landing
7. march
8. Steps
9. Lamb.
10. オオカミ少女
11. grilletto
12. ambiguous
13. LiNKAGE
GARNiDELiAのメジャー1stアルバム「Linkage Ring」がついにリリースされました!
昨年は初のワンマンライブを成功させ、メジャーでリリースしたシングル3枚もCD・配信ともにスマッシュヒットを記録していましたからね。そんな順風満帆な中で満を持してのアルバムリリース。これに期待をせずして何に期待をすれば良いのでしょうか。
多くのGARNiDELiAファンはリリース情報が発表された昨年11月末からこの時を楽しみにしていたでしょう。リリースされると、今作はオリコンデイリーチャートで7位に初登場。シングルではまだ果たしたことのない週間TOP10入りに向けて順調な出足となっており、ファンの期待が数字にも表れているようです。
そんな「Linkage Ring」ですが、インディーズの頃からのファンも、メジャーからのファンも誰もが納得の期待を裏切らない会心の1作となっていると断言します。既発曲の6曲はもちろん、新曲の出来も良く文句なしです。
今作は全13曲が収録されたフルアルバムですから、インディーズから今までの中で一番曲数の多いアルバムなんですが、散らかることもなく、統一感のあるアルバムに仕上がっているのもポイント高いですね。
統一感と言っても、シングル「ambiguous」や「grilletto」のような高速のデジタルロックナンバーがずらっと並んでいるわけじゃないですよ。それはGARNiDELiAの最大の特徴だと思いますし、武器であることは間違いないんですが、決してそれだけのグループではありません。それが今作ではよくわかるのではないでしょうか。
まず今作の1曲目を飾っている「PRIDE」。
GARNiDELiA「PRIDE」
早速、これまで以上の攻めの1曲が登場です。今まで以上にデジタルを押し出したソリッドなダンスナンバーで、EDM風味な曲ですね。ただ、歌詞のメッセージ性は健在で、力強い歌になっているあたりにGARNiDELiAらしさを感じます。
2曲目は「リスアニ!」の付録として収録されたプレデビュー曲「True High」、そして3曲目が1stシングルのカップリング曲「Gravity」ですね。
「True High」はスピード感に溢れたデジタルロックサウンドでザ・ガルニデのような1曲。一方で「Gravity」は一風変わった曲調で面白い曲なんですよね。この曲では恋心を月の重力により満ち引きをする波に例えているのですが、情念のこもった歌唱が素晴らしいですね。文字通り引き寄せられるような気持ちになります。
4曲目に3rdシングル「BLAZING」を挟み、5曲目~8曲目と新曲が4曲続きます。
「フタリ座流星群」は今作で最もキラキラとしたポップナンバー。続く「Moon Landing」は月面着陸を題材に、未来への可能性を説いた希望に満ちたスケールの大きめなミディアムバラード曲。どちらもGARNiDELiAが頻繁にテーマとする宇宙・天体を取り上げた曲で、らしさが出ている曲だと思います。
そして7曲目「march」は愛の普遍さを歌い上げる曲なんですが、これは暖かみがあって、じんわりと染み渡るような良い曲ですね。MARiAのように歌唱力が高く、表現力のあるアーティストにはこうした当たり前の幸せを歌うような曲が似合います。似合うと言うかむしろシンプルなメッセージほど、実力が無いと薄っぺらくなってしまって伝えることはできませんからね。GARNiDELiAの本領発揮はここにあるのではないかとも思っています。
さて、アルバムも後半に差し掛かってきました。1曲目の「PRIDE」とはまた違ったクールなダンスナンバーである「Steps」、そしてニコニコ動画で2013年から公開されていたにも関わらず、これまで音源化されてこなかった「Lamb.」、カゲロウプロジェクトでもお馴染みとなったアーティスト、じんがギターで参加した「オオカミ少女」、そして2ndシングル「grilletto」と1stシングル「ambiguous」とアップテンポなナンバーがズラッと並べられており、怒涛の展開を見せます。
「Lamb.」の音源化は非常に嬉しいですね!これを待ってましたというファンも少なくはないと思います。ライブで披露された時も大盛り上がりの1曲でしたからファン人気は高そうです。
GARNiDELiA「Lamb.」
「オオカミ少女」はシングルのGARNiDELiAに近い曲ですね。ギターでじんが参加していることもあってか、今作の中ではロック色が強めになっています。
シングル2曲は言わずもがなでしょう。メジャーでのGARNiDELiAの方向性を明確に印象付けた、非常に熱いデジタルロックナンバーですね。
そしてアルバムを締めくくるのはアルバムタイトルの一部を冠したバラード曲「LINKAGE」。
2ndミニアルバム「PLUSLIGHTS -21248931-」に収録された「ホシノウタ」を彷彿とさせる聴かせるバラード曲で、アルバムの終わりに華を添えています。
というわけで、簡単にですが全曲説明したんですが、今作はGARNiDELiAというグループのカラーがはっきりと浮かび上がっていて、非常に聴き応えのあるアルバムであると同時に聴きやすさも兼ね備えている作品で、これほど1stアルバムとして相応しいものはないんじゃないかと思います。
今までのGARNiDELiAがギュッと詰まった1枚ですから、GARNiDELiAが気になる方にはぜひ手に取っていただきたい。これを聴けばもっとGARNiDELiAのことが気になってしまうはずです。
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