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横浜アリーナで行われたBUCK-TICKのスペシャルライブ「CLIMAX TOGETHER 3rd」に行きました。




元々は1992年に映像収録を目的に行われたスペシャルライブ、CLIMAX TOGETHER。以後、12年に1度の特別企画となり、2004年にも行われ、そしてさらに12年後となる2016年の9月11日にも行われたわけで、それが先日の「CLIMAX TOGETHER 3rd」となります。

1992年というと、私はまだこの世に生を受けておらず、2004年でもBUCK-TICKの「ば」の字も知らずにいたもので、CLIMAX TOGETHERという催し自体がとりあえず昔々のお話って感じだったのですが、BUCK-TICKの皆さんが変わらず仲睦まじくバンド活動してくださったおかげで、この度めでたくCLIMAX TOGETHERが三度目の開催を迎え、行くことが出来たという運びです。そんな感じなので、ちょっとした歴史の目撃者気分です。2013年に初めて「THE DAY IN QUESTION」に行けた時だって、「あのBUCK-TICKを生で観る日が来ようとは!しかもDIQ!」なんて狂喜乱舞したものですが、「CLIMAX TOGETHER」観れる日が来るとは、もう感無量。生きててよかった…。まぁ、単純にBUCK-TICKをアリーナで観られる機会は滅多にないですからね、とびきり広い会場でのライブが観られるってことがもうハッピーハッピーなんですよ。

BUCK-TICKを観るのは昨年12月のパシフィコ横浜公演以来。あの時はグッズ周りが運輸トラブル等で混乱していたし、単純にお客さんも多くて大混雑してたので何も買わずスルー決め込んだのですが、今回は記念だし、お布施しよっと思い、15時頃に横浜アリーナ到着。18時開演だから、さすがに今からなら多少並んでも間に合うでしょ、と思ったのですが、なんと今回アリーナ仕様ということなのか売り場が大変広くなっていて、スタッフの数もいつもの倍いるんじゃないかっていう勢いで大変スムーズに販売が行われていまして、一切待たずにグッズ買えちゃいました。いやはや、待たなくていいというのは気持ちのいいもので、ご機嫌な気分でタオルやら記念ビールやらをさくっと買ってグッズ売り場から退散。横アリも一時離脱。

それで、今回は17時開場、18時開演だったので、17時過ぎに横浜アリーナに舞い戻りまして。するとさすがアリーナ。13000人の動員だったそうですが、それだけ人がいれば入場も一苦労ですよね。入口前の広場はとにかく人だらけで、わけわかんないくらい混み合ってましたけど、私は人波に上手く乗ってスイスイと入場できました。ただ、やっぱり時間がかかったようで、開演時間の遅れはこの影響だったんじゃないかと。そもそも開場時間が押していたし。

横浜アリーナの中に入ってまず思ったのは、とりあえずキレイ!さすが今年7月にリニューアルオープンしたばかりですね。そして、いよいよ肝心のアリーナに足を踏み入れるわけですが、入るとまず目に飛び込んできたのは天井から吊るされたいくつものシャンデリア。会場内が薄紫の光に包まれたなんとも妖しい雰囲気だっただけに、シャンデリアの灯りがボウっと浮かび上がるようで、それがなんとも恐ろしげな空間を創り出していました。そして、ステージにはおなじみの紗幕が張られており、これからこのアリーナで何が起きるのか、期待を煽るようでした。

アナウンスでは定刻の18時頃に「間もなく開演」と流れたものの、開場が遅れた関係か、時間はやや押し、開演は18時20分頃となりました。会場の暗転とともにインダストリアルなオープニングBGMが流れ、紗幕に映し出されたのは過去~現在のCLIMAX TOGETHERのロゴマーク、そしてメンバーの目元をアップにした顔が映し出されると、会場からは早くも歓声が上がりました。そしてメンバー全員がステージに登場したところで、紗幕が取り払われていよいよ3度目のスペシャルな夜の始まりです。

スペシャルな夜の始まりを告げる、最初の曲が「スピード」だったのは、みなさん意外だったのでしょうか、会場からは驚きと興奮が入り混じったような大歓声が上がりました。私もなんだろうなぁとあれこれ考えていましたが、「スピード」は全然考えていなかったので大変驚きました。1991年リリースのシングル曲で、92年のCLIMAX TOGETHERでも披露された曲ですが、ライブの一発目を飾るに相応しい華々しい1曲で、会場全体が早くもノリにノッた感ありましたね。私自身、生で聴く初「スピード」だったので、「(原曲では”☓☓☓☓”と表現されている部分を)ちゃんと”錠剤”って歌ってる!」などと、感激しました笑

2曲目は「スピード」と同じアルバム「狂った太陽」収録の「MACHINE」。2012年にも演奏されたリメイク版での披露でした。すると3曲目には「エリーゼのために」、4曲目に「唄」と新旧入り乱れた選曲となりましたが、今も昔も関係なく違和感なく聴けるのがBUCK-TICKの凄さですよね。「唄」は生で聴くと演奏にも歌唱にも厚みがあり、たまらなくかっこよかったです。ただ、その「唄」に続いて披露された「無知の涙」が個人的にはこの日一番だってくらい良くて、この曲こんなかっこよかった!?と驚嘆。正直マーキュリー時代の楽曲って「ミウ」とか「DOWN」とかはよく聴くんですけど、それ以外はそんなに好きってわけじゃなくて、あんまり聴かないんですが見る目(聴く耳?)が変わりました。ライブ盤「SWEET STRANGE LIVE DISC」でライブの「無知の涙」は聴いたことがありましたが、やっぱり実際に聴くのとでは違いますよね。元々ノイジーな楽曲ですが、生演奏によってなんともヘヴィなロックナンバーに変貌。櫻井さんのボーカルにも年季が入って、あの頃よりも凄みが効いてたように感じましたし、聴き応えがありました。あと、手で銃を作って会場に突きつけるところなんて、とにかくかっこよくて、あれは櫻井さんファンの女性の方々はたまらなかったんじゃないでしょうか。

そんな「無知の涙」に続いては「羽虫のように」が演奏され、「ドレス」「ROMANCE」と続きました。ここもかなりの見所だったんじゃないかと思います。いつにも増して情念の篭った「ドレス」に引きこまれて聴き入っていると、続く「ROMANCE」のイントロが始まると同時に会場上空のシャンデリアが鮮血のような赤に染まるという露骨なまでの演出!シアトリカルな2曲が続けて配置されたこともあって、会場は一気にダークな雰囲気に包まれました。

しかし、ここでまた一転、櫻井さんが「……ダンスしましょう……」と言うと、演奏されたのが鉄板のダンスナンバー「独壇場Beauty」!この曲はもはやB-Tに無くてはならないテンション爆上げ曲ですよね。イントロの手拍子、サビの掛け合いと、とにかく会場全体で盛り上がる1曲です。会場の熱量が上がったところで、今度は「GIRL」「メランコリア」「Jonathan Jet-Coaster」とまた違ったタイプの曲が続きました。本当にこのバンドは作風が飛びまくりだなとしみじみ。ただ、どれもちゃんとBUCK-TICKとして成立していて、さすがだなと感服するばかりです。

ここで、個人的今回の見所その3。会場のライトが今度は攻撃的な赤に変わると、背景スクリーンには燃えたぎるような灼熱の太陽が映しだされ、あの劇的なイントロと共に始まったのが「極東より愛を込めて」。しかも、ステージ前方では十字に炎が吹き出す特攻も繰り出されて、「極東~」のPVよろしく、横浜アリーナが炎に包まれ燃え盛っているような様相。こうした演出も相まって、会場も大変盛り上がっていましたし、非常に熱いステージだったと感じました。しかし、生で聴く「極東~」はちょっとかっこよすぎやしないかと!「極東~」って特別サビで気持ちのいい盛り上がりポイントがあるわけでもなく、むしろ結構のっぺりとした曲なのに、得も言われぬかっこよさがある曲ですよねぇ。個人的には中期BUCK-TICKの代表曲だなといつも思っています。

そして、本編締めくくりに披露された2曲がBUCK-TICK愛のダンスナンバー「memento mori」と、「世界は闇に満ちている」。ここは今回の見所その4です。この選曲は6月に急逝されたBUCK-TICKにとっての盟友、森岡賢さんを偲んでのものだったのでしょう。「世界は闇に満ちている」はピアノ演奏を森岡賢さんが担当されていましたし、あと、「memento mori」の間奏で今井さんがSOFT BALEETの「PASSING MOUNTAIN」を演奏していたので、どちらも捧げる意味合いがあったんでしょうかね。それに、この日は9月11日でしたから、櫻井さんはそれを意識してか曲披露前に「人生を楽しんで…」と一言添えていました。「世界は闇に満ちている」はBUCK-TICKにしては特異なストレートバラードですが、この曲が本編のラストだったことで、そうした想いが強く表されていたように感じます。

という具合に、しっとりと終えた本編。会場からはアンコールがされますが、これがまた横浜アリーナとは思えない、アンコールの冷え具合。まぁ、いつもこんなもんか?と思いつつも、これがT.M.R西川さんだったら怒ってアンコールせず帰るレベルだな……とか考えていると、優しいB-Tのみなさんはステージに再登場。

アンコール1曲目はみんな大好き永遠の名曲「JUPITER」。しかも、スクリーンには1992年当時の「JUPITER」披露時の映像が映しだされ、24年前と現在の共演のような演出がされるという、長いファンにとっては胸の熱くなるようなパフォーマンスが披露されました。続けて「無題」、そしてファンにはツンドラ教でお馴染みの「夢魔-The Nightmare-」。「夢魔」がこれまた光り輝く十字架を背負いながらのやり過ぎ演出で、ファンはたまらず両手を捧げるのでした。1万人以上が一斉に同じ動きを繰り出す様はまさに宗教。これでアンコール終了。

ダブルアンコールでは9月21日リリースのビクター復帰第1弾シングル「New World」が発売に先駆け演奏されました。すでにYoutubeにダイジェスト版がアップされていますが、フルが披露されたのはここが初。というわけで、私もここで初聴きだったわけですが、30周年を前にしてまたニュータイプな曲が登場したなと。「GALAXY」を聴いた時の感覚に近いのですが、闇を駆ける一筋の光のようなスピード感と未来へ向かう明るさを歌ったような希望のナンバーだなと、なんて瑞々しい曲なんだと感動。そして、曲調的にもありそうでなかった感じで新鮮。ニューアルバムの「アトム 未来派 No.9」と合わせて、リリースが楽しみです。





「Alice in Wonder Underground」が続けて披露されると3度目の特別な夜もいよいよ終演。「CLIMAX TOGETHER」のラストなんだから、この曲を演らないわけはないだろう、ということで最後は満場一致の「CLIMAX TOGETHER」!最後の最後がこうした享楽的なナンバーで締まるってのがBUCK-TICKらしくていいなぁと感じます。というわけで、会場一体となって愛を叫んで、2時間20分に及んだライブは幕を閉じたのでした。


いやぁ、本当、クライマックスでトウギャったなと。長々とライブの様子を書きましたが、結局今回のライブがどうだったかなんて一言、もう、とにかく「最高」!これに尽きるなと。そんなライブでした。29年のBUCK-TICKの活動がギュッと詰まった、見所しか無い、余すところなく楽しめる、そんな最高のひとときを味わったなと思います。

しかし、12周期のライブを3度開催とか、BUCK-TICKというバンドはつくづく恐ろしいなと。まさに奇跡としか言いようが無い。ここまで来ると、ぜひ4度目(デビュー41周年!)も演ってほしいなと思います。いや、彼らならやってくれるはずだ!と信じ、今後も一生懸命応援する所存です。

まずははこれからのニューシングル、ニューアルバム、アルバムツアーと控えてるし、さらに来年は30周年イヤーなので、目前の幸せを噛み締めていきたいと思います。

以上、CLIMAX TOGETHER 3rdレポでした。