フレンズ「ベビー誕生!」(2017/4/5)

1.ビビビ
2.シンデレラガール
3.Wake Up BABY
4.DON'T STOP
5.夜明けのメモリー
6.Thema
7.塩と砂糖
8.元気D.C.T-プロローグ-
9.そんなかんじ





フレンズはそれぞれ異なるバンドから、確かな実力を持った5人が集結して2015年に結成されたバンド。

※フレンズのメンバー
Vo. おかもとえみ(ex.THE ラブ人間)
Vo.Key ひろせひろせ(nicoten)
G 三浦太郎(ex.HOLIDAYS OF SEVENTEEN)
B 長島涼平(the telephones)
Dr SEKIGUCHI LOUIE(ex.The Mirraz)


上記の通り、5人とも名の知れたグループのメンバーであったりということもあり、結成当初から音楽ファンの間で話題に。2016年11月に行った東名阪ライブツアー「シチュエーション・コメディ season1」はいきなりの全会場Sold outになっていました。

そんな彼らの初の全国流通盤が今作「ベビー誕生!」。



「ビビビ」


とにかくハッピーでキャッチーでポップな音楽性が最大の特徴である彼ら。昨年会場・通販限定でリリースされた1stアルバム「ショー・チューン」でも発揮されていたそんな音楽性が、今作でも存分に味わえます。

すでにシングルとしてリリースされていた1曲目「ビビビ」や、表題曲とも言える「Wake Up BABY」、今作をほんわか締める「そんなかんじ」など、キャッチーさ抜群のポップミュージックが盛り沢山です。

特に、アルバム発売に先駆けてMVが公開された「塩と砂糖」は非常にフレンズらしい楽曲。底抜けに明るく楽しい、フレンズの世界観が表れたパーティーチューンに仕上がっています。


「塩と砂糖」



しかし、ただ明るく楽しいだけで終わらないのがフレンズ。2曲目「シンデレガール」や5曲目「夜明けのメモリー」は静かな都会の夜を思わせる、ちょっとセンチメンタルな洒落たサウンドがじんわりと心に馴染む大人のポップス。彼らは自身を渋谷系ならぬ”神泉系”と称していますが、その通り渋谷ほどの喧騒は感じさせない、神泉というちょうど良さを表現したような、従来の括りではカテゴライズできない、現代版シティ・ポップの旗手の一組としてのオリジナリティを放つテイストの楽曲です。


「夜明けのメモリー」


その他、「DON'T STOP」や、Vo.のおかもとえみが、友達の結婚式のために書いたという「Thema」といったしっとり聴かせるバラードも収録しているほか、メンバーによる寸劇を取り入れたミュージカル的1曲「元気D.C.T-プロローグ-」も収録されており、前作にも増してバラエティに富んだ内容になっており、フレンズの止めどないポップ性が炸裂しています。

そんな盛り沢山な今作の最後のトラック「そんなかんじ」はパーティーが終わった後の余韻のような心地よさとちょっぴりの切なさが入り交じる優しいポップソングで、アルバムを気持ちよく締めくくってくれています。

というわけで、一言で言えば前作「ショー・チューン」に続き、とても良いアルバムが出たなという感想でした。



…ただ、最後にお伝えしなければならないのは、実はこのアルバム、「そんなかんじ」が終わった後、しばらく放置すると隠しトラックが流れてくるんですけど、その曲が実はかなり良い曲であるということです。

その曲を私は勝手に「スタジオジブリを辞めないで」という曲名で呼んでいますが、MC/Keyのひろせひろせが、ジブリの宮﨑駿監督にスタジオジブリを辞めないで欲しいという切なる想いをシンセポップに乗せて歌う名曲ですので、こちらも必聴ですよ。最後にお楽しみまであるなんて、本当に至れりつくせりなアルバムです笑

※この曲、どうやらひろせひろせがSoundCloudに2年前にアップロードしたデモ音源をリメイクした楽曲っぽいです、多分。正式なタイトルは「スタジオジブリをやめないで」。私の勝手な呼称そのままでした。