林明日香「オラシオンのテーマ ~共に歩こう~」(2017/7/15)

1.オラシオンのテーマ ~共に歩こう~
2.小さきもの(single Mix)
3.オラシオン
4.オラシオンのテーマ ~共に歩こう~(Off Vocal Ver.)






林明日香は、2003年にデビュー。若干13歳にして、その圧倒的な声量・ダイナミックな歌唱が大きな注目を集めた女性歌手。同年夏には「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」の主題歌を担当し、瞬く間にブレイク。アルバム「咲」は週間7位を獲得するヒットとなりました。その後も歌手活動を続けていましたが、2007年に「心のままに」をリリースしてからは新曲のリリースがなく、今作「オラシオンのテーマ ~共に歩こう~」はなんと10年ぶりの新曲です。

そんな久々の新曲は自身がブレイクのきっかけとなった「劇場版ポケットモンスター」の最新作、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」のエンディング主題歌となる1曲。元々は2007年公開の「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」の劇中BGMとして作られた「オラシオン」という楽曲で、ak.hommaでもお馴染みの本間昭光がアレンジを施し、Aqua TimezのVo.太志が詩を付け、再構築された楽曲なんですが、「劇場版ポケモン」の記念すべき20年目を飾るに相応しい作品に仕上がっています。

ゆったりとしたメロディで進む今楽曲は、低い音から始まり、徐々に盛り上がっていく構成となっており、映画を観終えた観客が余韻を味わいつつ、映画のシーンを思い返し泣けるような楽曲となっています。特に大サビで演奏・歌唱ともに大きく盛り上がるところでは、今回の映画で何かしら感動を覚えた人間であれば、きっと心を震わせるはず。林明日香もそんな楽曲に負けず劣らず、素晴らしい歌唱を披露しています。昔のようなパワフルさを残しつつも、より感情表現豊かに、力強さだけじゃなく柔らかさも兼ね備えたものに成長した歌声は、以前よりもシンガーとしての魅力を発揮していると感じました。これまた、劇場版ポケモン主題歌で彼女を知った世代にはなんとも感慨深いものです。

今作を楽しむうえで、そもそも、まず今年の劇場版ポケモンが、「主人公のサトシと、その相棒のピカチュウとの出会いや、旅を通して育まれる本物の友情・絆」をテーマにした作品で、テーマ的にも大々的に原点回帰を打ち出しており、幅広い世代からの注目を集めているという前提があるので、ポケモン世代じゃない・ポケモンに興味がないという方にはまずあまり響かないのではないかと危惧するところではありますが、映画を楽しめた人にとってはまず最高のエンディングテーマだったと間違いなく言えるのではないでしょうか。

これまで劇場版ポケモンのエンディングを二度以上担当した歌手はおらず、今回の林明日香が初めて。それは、20年目で再び「始まり」を描いた劇場版ポケモンのエンディングとして相応しいのが、ポケモンと共に「始まり、歩んだ」歌手であり、尚且つ現在”色”が付きすぎていなくて、壮大な世界観を表現するだけの歌唱力を兼ね備えているという条件があり、全ての条件を満たしたのが林明日香だったからではないかと考えています。

私自身、最新のポケモンを熱く語る日が再び来ようとは、という思いですが、語らずにはいられないほど、今回の映画並びに主題歌である今作は素晴らしい作品でした。ぜひ、映画をすでに観た方は今作を聴いて、余韻に浸り、まだ観ていない方は観た後にでも聴いていただいて、林明日香の歌声と、サトシとピカチュウに思いを馳せていただきたいなと思います。

もちろん、林明日香の歌声を待ち望んでいた全てのファンの皆様には、当然オススメの1曲です。


「林明日香 私とポケモンの歩み」
→今作のダイジェストと、林明日香のインタビューで構成された公式動画です



今作は配信限定作品としてiTunesなどでリリースされていますが、7月26日にリリースされた「劇場版ポケットモンスター キミにきめた! ミュージックコレクション」にも収録されています。



「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」ミュージックコレクション(2017/7/26)

※好評につき、初回限定盤が終了している店舗が見受けられます。購入の際はご注意を。





ちなみに、今回の映画公開を記念して池袋サンシャインシティの噴水広場で行われた松本梨香&林明日香スペシャルライブに行って、生での「小さきもの」と「オラシオンのテーマ ~共に歩こう~」の歌唱を聴いてきたのですが、林明日香さんは口からCD音源流れてるのかと思うくらい、さすがに歌が上手かったです。

あと、サトシ役であり、オープニング主題歌「めざせポケモンマスター」を歌う松本梨香さんも、ついに生で見ることが出来たわけですが、超サトシでした。そして、さすがのJAM Project。梨香さんもとても歌が上手で。いやー、声優さんって凄いね。