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2017年9月21日に、ついに30周年を迎えたBUCK-TICK。

そんなBUCK-TICKを祝福するため、9/23、9/24の二日間、お台場の青海に2万人のファンが集結。盛大なパレードが行われました。

そのパレードに冠された名前は『BUCK-TICK 2017 ”THE PARADE” -30th Anniversary-』

さらに、二日間のそれぞれにも名前が付けられ、BUCK-TICKのライブ定番曲のひとつ「FLY HIGH」から、23日が「FLY SIDE」、24日が「HIGH SIDE」とされました。

今回はそんな記念すべき祝祭の夜の1日目である「FLY SIDE」に行きまして、見るものの心を何度でも奪う魅惑のバンド、BUCK-TICKが繰り広げる最高のPARADEを堪能してきました。


PARADE初日である9/23は天気予報では曇り/雨。BUCK-TICKらしくはあるものの、野外ライブ観るにはやや残念な天気になりそうな日でした。しかし、実際に当日になってみるとやや雲のある晴れ。しかも、少し肌寒いくらいの気温で最高の野外日和に。以前にもBUCK-TICKがルナフェスに出た際、嵐の予報だったにも関わらず、気持ちいいくらいの快晴だったことを思い出し、幕張に強いバンドだなとか思ったりしながら、ゆりかもめに揺られてやってきたのは青海駅。会場は青海駅から歩いてすぐのお台場野外特設会場J地区。様々なアーティストが野外ライブを行う場所でもあり、今年ではももちこと嗣永桃子や、GLAYなどが同場所でライブを行っています。


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私が到着したのがライブ開演の1時間前くらいだったので、すでに会場は大勢のファンで埋め尽くされており、黒に染まっています。


チケットとリストバンドを交換し、会場へいざ足を踏み入れ、自分に割り当てられた区画へ。今回のライブではエリアがA~N、Pと14区分されており、チケットに記載されたアルファベットの区画で観るというスタイル。前方に組まれた舞台は野外ということもあってかシンプルで、頭上に巨大なミラーボールが控えているほか、左右に伸びる通路と、スクリーンが2枚セットされているくらいでした。これからこのステージでどんなパフォーマンスが行われるのか、誰もが期待と興奮でいっぱいになりながら、BUCK-TICKの登場を待ちわびていたのではないでしょうか。

開演時間をやや過ぎ、徐々に日も落ち始めたところで、その時がついに訪れました。厳かなテーマソングと共にスクリーンに次々映し出されていくBUCK-TICKの歴代アーティスト写真。これまで歩んできた30年の道のりを確かめるかのようなその映像に、観客からは歓声が上がります。そして、そんな過去の映像から続くように現在のメンバーたちがステージに順々に登場。最後に、今宵も黒い衣装に身を包んだ櫻井さんが中央に構えたところで、いよいよ特別な夜のパレードが幕を開けました。

記念すべき1曲目は「STEPPERS-PARADE-」。まさにTHE PARADEの幕開けに相応しい曲で、差し詰めこの2日間のオープニングソングといったところでしょうか。マーチング風のイントロから始まる軽快なメロディは、観客を皆、BUCK-TICKの30年を祝うパレードの一員として連れていく最高の誘い歌でした。

「STEPPERS」を終えると、次に演奏されたのはBUCK-TICK初期の高速ナンバー「PHYSICAL NEUROSE」。その後も「独壇場Beauty」、「悪の華」とライブで盛り上がる鉄板曲を続けて披露していきます。さすがスペシャルなライブということもあり、出し惜しみ無し。さらに上空からはヘリコプターで空撮がされ、臨場感有る映像がスクリーンに移されるなど、野外ならではの演出もあり、会場のテンションも始まったばかりであるにもかかわらず、すでにフルテンションに。

そんな一旦上がりきった熱を冷ますかのように、次に披露されたのが「蜉蝣-かげろう-」。櫻井さんは時折、手と手を交差させて「チョウチョ」の形を作りつつ歌唱。この曲は妖艶なメロディが特徴的ですが、この夜も情感たっぷりに歌い上げており、観客をしっかりと曲の世界に引き込むようなパフォーマンスでした。個人的には「蜉蝣」は最近はあまり披露されていなかった印象の曲だったので、これを夕暮れ時の野外で聴けたということも嬉しかったですね。改めて、夕闇に映える良い曲だと感じました。

「蜉蝣」からはメランコリックな「セレナーデ -愛しのアンブレラ -Sweety-」、BUCK-TICK流ビーチソング「人魚 -mermaid-」、王道ど真ん中の正統派ロック「GALAXY」が続きます。「セレナーデ -愛しのアンブレラ -Sweety-」では、終盤、櫻井さんがうっかり歌詞を忘れたのか歌えずどもる場面がありましたが、どもった後に苦笑しつつ「クソッ」と言いたげな表情をしたのがファンの間では可愛いと評判に(笑)ちょっとおちゃめな姿を見れた貴重なワンシーンでしたね。

ここまで8曲を終えたところで、続いては櫻井さんの「皆さんが生まれる前の曲ですよ」という本気とも冗談ともつかない発言があってからの「ILLUSION」。1987年の「SEXUAL×××××!」収録の楽曲ですが、ライブで披露されるのはいつ以来なのでしょう。30周年記念ということもあり、本日2曲目だった「PHYSICAL NEUROSE」に続いて懐かしの楽曲の披露でした。

と、思えばその次は2014年「或いはアナーキー」より「ボードレールで眠れない」が披露され、その次には2002年の「極東I LOVE YOU」より「疾風のブレードランナー」、1996年「COSMOS」より「Ash-ra」と、オールタイムな選曲で、BUCK-TICKの歴史を彩ってきた楽曲を次々と披露していきました。これもまた長い歴史故のセットリストですね。

ここで星野さんがアコースティックギターにチェンジ。ということは…披露される曲がいくつか頭に浮かびますが、今回披露されたのは名曲「ミウ」、そして必殺ダンスナンバーの1つである「Django!!! -眩惑のジャンゴ-」。「ミウ」の美しいメロディに浸ったと思えば、櫻井さんの「踊れ~!」の煽りで踊らされるという、なんとも緩急のある並びでしたね。アコギコーナーを終えると、「MISS TAKE -僕はミス・テイク-」をしっかり聴かせ、最後にツンドラ教でお馴染み、みんな大好き「夢魔 -The Nightmare-」を披露し、本編は終了。

アンコール1回目は明けMCでバンドメンバー紹介。そして披露した楽曲は本日3曲目の80年代ナンバーにして、今も往年のファンから根強い支持を得ている楽曲「MY EYES & YOUR EYES」。非常に熱い選曲!こうした初期の青いロックを今でも最高にかっこよく演れるBUCK-TICKってのは凄いバンドだと、いつも思わされます。むしろ、複雑化していく音楽性の中で、シンプルなこうした楽曲がより心に響くというか、有無を言わせぬかっこよさを感じますね。今振り返っても、この日は聴きたい初期曲がどんどん披露されていって、本当に感無量でした。

「MY EYES & YOUR EYES」を終えると、もう一つのPARADEテーマソング「LOVE PARADE」を披露。ステージ上部の巨大なミラーボールも降りてきて、会場全体を無数の煌めきが覆いました。そんな綺羅びやかな空間をバラ色のパレードはゆき過ぎ、アンコールを終えたのでした。

しかし、パレードはまだまだ続くのです。2度目のアンコールで登場し、「ライブハウスの曲!」と櫻井さんが言うと、BUCK-TICKのインディーズ期の楽曲「TO-SEARCH」を、さらに「たまには古い曲もやりますよ」と言い、今回の野外ライブの日別タイトルともなっている「FLY HIGH」を披露。この日聴いた「FLY HIGH」は本当に最高の「FLY HIGH」でした。というか、この曲のために今日という日があったと、そう思えるほどに最高のシチュエーションでの曲披露。会場のテンションも最高潮に達し、サビでのコール&レスポンスでは一体感も素晴らしく、この日一番の盛り上がりでした。

「FLY HIGH」を終えると、ちょっとしたMCで来年リリース予定のアルバムに触れる櫻井さん。「新しいアルバムが完成しそうです」とのことで、この時、私は「あれ、これもしや新曲初披露来る?」とひそかに期待したのですが、そこは一筋縄でいかないBUCK-TICK。

櫻井さんは続けて、「楽しみはあとに取っておいて…」と言い、その後に響き渡るティンパニの音!なんと、今夜最後のナンバーとして披露するのが「DIABOLO -Lucifer-」というオチ!ラストで「DIABOLO」というセレクトには「またやられた」と思いましたね。まだ、同じティンパニ始まり曲でも、どちらかと言えば大団円感のある「Alice in wonder underground」かと思いきや…(笑)

まぁ、パレードは明日もあるということで、余韻を感じさせる終わりだったかなと。特別な夜はこの日だけではなく、その翌日もなのですから。なんと素晴らしいことでしょうか。

というわけで、「DIABOLO」も終わり、最後にスクリーンに今日の撮りたてほやほやの映像が映し出され、英語で「また明日~」みたいな内容の文章が映され、不意打ちの花火で驚かされ(笑)、無事にPARADE初日を終えたのでした。


感想としましては、毎度のごとく、最高以外の言葉が見つからない公演で、もう、筆舌に尽くしがたい…。

30周年記念公演ということもあり、割と最新の楽曲をセレクトしがちなBUCK-TICKががっつり80年代の、しかもどちらかと言えばあまりやらない楽曲を5曲も披露してくれるという破格の公演だったなと思います。あと、個人的にはBUCK-TICKファンになるきっかけの一つだった曲「GALAXY」をようやく生で聴けたという感涙ポイントもありまして、それも大変良かったです。


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ちなみに、9/23のセットリストのオリジナルアルバム分布です。これに加えて、オリアル未収録の「TO-SEARCH」「ミウ」「蜉蝣」「STEPPERS/LOVE PARADE」があります。

こうして見ると、初期の10年(1987~1996)で7曲、中期10年(1997~2006)で5曲、直近10年(2007~2016)で9曲と、やや中期が少なめではありますが、割と満遍なく選曲されており、BUCK-TICKの30年を振り返るような構成でしたね。

一方、翌日9/24のセトリを見てみると、

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(加えて、オリアル未収録の「薔薇色の日々」「STEPPERS/LOVE PARADE」があります)

なんと直近10年からの選曲が14曲と、ほぼ最近の曲で固めた内容に。1日目が30年振り返りなら、2日目は今のBUCK-TICK、これからのBUCK-TICKを押し出した構成と言えますね。ラストナンバーが「New World」という出来過ぎてる感もとても良かったんじゃないかなと思います。

(余談ですが、2日通して一曲も選曲がなかったオリジナルアルバムはミニアルバムの「ROMANESQUE」を含め、「TABOO」「darker than darkness -Style 93-」「Six/Nine」「SEXY STREAM LINER」「Mona Lisa OVERDRIVE」の6枚でした。)



それにしても、30年も経ったというのに、これから先の日々についても当然のように安心と期待をさせてくれるっていうのは本当に凄いことではないですか?言ってしまえば、40周年は当然来ると思っていますし、30年すらもただの通過点だったと、将来思わせてくれる、そんな確信があります。今回の野外公演ではそんなBUCK-TICKの未来がより明確になったなと思いますね。

本当に未来しか見えないバンド、BUCK-TICK。

30周年、本当におめでとうございます!これからも大いに楽しませて頂きます!


というわけで、次は武道館!B-Tに負けず劣らず、頑張って日々生きます!