3/26付のオリコン週間チャートが公表されました。

本記事では、チャートインした作品の中から気になるものをピックアップし、完全な独断と偏見による雑感を述べます。


今週のピックアップは以下の通り↓

<シングル>


米津玄師「Lemon」


w-inds.「Dirty Talk」


<アルバム>


斉藤和義「Toys Blood Music」


BUCK-TICK「No.0」


「グレイテスト・ショーマン サウンドトラック」


米津玄師「BOOTLEG」



※作品横に記載のCDセールスは百の位で四捨五入し、丸めた数字となっています。
 例)18929枚→1.9万枚

◆ランキングはオリコンの公式HPでご確認ください↓
オリコン週間 CDシングルランキング 3/26付(公式)
オリコン週間 CDアルバムランキング 3/26付(公式)







<シングル>

◆米津玄師「Lemon」、シングルでも大ヒットを記録

すでに配信では70万DLに迫るセールスを記録し、大ヒット作となっている米津玄師「Lemon」ですが、やはりCDでも変わらぬ強さを見せつけました。今作の初動は19.5万枚で、前作「ピースサイン」の初動5.9万枚を大幅に超えるセールスを記録。今作はTBSのドラマ「アンナチュラル」の主題歌で、米津玄師初の地上波ドラマタイアップということもあり、従来のファン層とは異なる層にも聴かれている可能性が高く、よりリスナーの幅を拡大したものと思われます。また、今年10月に予定されている幕張メッセでのライブの最速先行抽選応募券が封入されていることもセールスに大きく貢献しているでしょう。


米津玄師「Lemon」



◆w-inds.の40枚目のシングルが10位に初登場

今週の推薦曲。メンバーの橘慶太プロデュースになってから3作目のシングルですが、今作もトレンドを捉えたサウンドが特徴的。大ブレイクを果たし、ノリにノる三浦大知先輩に、彼らもぜひ続いて欲しいところ。


w-inds.「Dirty Talk」





<アルバム>

◆斉藤和義 VS BUCK-TICK、制したのは…

今週のアルバムチャートは週間首位争いがかなり白熱した週でした。デイリー初日、スキマスイッチ、斉藤和義、BUCK-TICKが極僅差で登場すると、2日目以降は旧譜も交えて大きく順位の変動を繰り返すなど、終始混戦模様で、誰が1位になるか確定を打つのが難しく、また、初日の上位3アーティストはそれぞれ長らく首位から遠ざかっていたため、結果も気になるところだったためです。

スキマスイッチがもし週間首位を獲得すれば、「グレイテスト・ヒッツ」(2007年)以来で約10年半ぶり、BUCK-TICKが獲得すれば「Six/Nine」(1995年)以来で約23年ぶり、そして斉藤和義が獲得すればなんと自身初の週間首位獲得となるところ。

そんな注目の一戦でしたが、最終的に制したのは斉藤和義「Toys Blood Music」でした。

斉藤和義の初動は2.0万枚。前作の初動2.5万枚よりも0.5万枚減少となりましたが、近年のアルバムチャートの低調具合もあって、デビュー15年目にして、シングル・アルバム通じて自身初の首位獲得となりました。

そして、初動1.8万枚と一歩及ばず23年ぶりの首位獲得を逃したのは結成30年を迎えたバンド、BUCK-TICK。今作は初の試みとして初回盤にVRコンテンツを付属させたこともあってか、いつもよりもファンの購買が活発だったこともあり、前作超えの動向を見せましたが首位獲得はならず。しかし、週間TOP3入も、同様に「Six/Nine」以来の達成であり、こちらも快挙ではあると言えるでしょう。

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斉藤和義 VS BUCK-TICK(デイリーTOP3をキープしていたところまで)
…初日こそ極僅差でしたが、2日目で付けられた差を最後まで埋めることが出来ず、最終的には約1400枚差での決着となりました。



BUCK-TICK「No.0」(全曲試聴トレイラー)


◆グレイテスト・ショーマンのサントラが初動10万枚突破

9週目となる「グレイテスト・ショーマン サウンドトラック」、今週も先週に続き3位をキープ。今週のセールスは1.7万枚で、これにより累計が10万枚を突破しました。「ラ・ラ・ランド」に比べてもかなり早い段階での10万枚突破であり、近年の映画サントラブームを象徴する出来事のひとつと言えそうです。


◆米津玄師「BOOTLEG」、10週間ぶりにTOP10返り咲き

「Lemon」が大ヒット中の米津玄師が昨年リリースしたアルバム「BOOTLEG」が、再び勢いを盛り返しています。今週ですでに20週目となる「BOOTLEG」ですが、今週は売上が0.9万枚で回復。先週の13位より6ランクアップし、7位にランクインしました。「BOOTLEG」がTOP10入りするのは10週ぶり。ここまでの累計は32.0万枚です。

また、今週は米津玄師の2014年のアルバム「YANKEE」も48位にランクイン。こちらは2017/11/13付以来のTOP50返り咲き。「Lemon」のヒットをきっかけに過去の作品を聴いた層がこれだけの数いるということに、現在のブレイクの凄さを改めて感じます。



【終わりに】

アルバムチャートの低レベル化に伴い、細く長くのベテランが上位ランクインすることが多くなっていますが、まさに今週はそんな2組の対決だったかなと思います。特にBUCK-TICKのファンはこういうチャート系の話に関わることが少ないため、今回の一件では結構喜ぶ方が多かったように見受けられます。一部ファンの間では週間1位を取らせるために後から追加で初回盤C(VRコンテンツが付属した盤)を購入することを意味する「追いVR」という言葉も生まれるなど、BUCK-TICKファンとしては非常に面白い週でした。

また、これも低レベル化の影響ですが、コンスタントに0.5万枚程度売るアルバムがめちゃくちゃ長寿になりましたね。TOP10から落ちてもTOP20で粘り続けるパターンが多いです。米津然り、DJ和しかり。そんな中、粘り組の一人だった安室奈美恵「Finally」が今週のチャートにて登場以来初めてTOP10から転落しました。しかし、すでに19週目で累計216.3万枚。十分過ぎるくらいでしょう。

今週の新譜で個人的に気になった1枚は16位に初登場した緑黄色社会「緑黄色社会」。各所で推されているように見えますし、周りの反応を見ていればすでにブレイク前夜という感じですが、今後にも期待。


緑黄色社会「大人ごっこ」





今週は以上です。