7/9付のオリコン週間チャートが公表されました。

本記事では、チャートインした作品の中から気になるものをピックアップし、完全な独断と偏見による雑感を述べます。


今週のピックアップは以下の通り↓

<シングル>

HYDE「WHO’S GONNA SAVE US」

<アルバム>

宇多田ヒカル「初恋」


「TETSUYA KOMURO ARCHIVES“T”」


「TETSUYA KOMURO ARCHIVES“K”」

サザンオールスターズ「海のYeah!!」

<デジタル>

DA PUMP「U.S.A.」




※作品横に記載のCDセールスは百の位で四捨五入し、丸めた数字となっています。
 例)18929枚→1.9万枚

◆ランキングはオリコンの公式HPでご確認ください↓
オリコン週間 CDシングルランキング 7/9付(公式)
オリコン週間 CDアルバムランキング 7/9付(公式)





<シングル>

◆HYDE、12年ぶりシングルがTOP10入り

2006年に「SEASON'S CALL」をリリースして以降はL'Arc〜en〜CielやVAMPSでのバンド活動をメインにしてきたHYDEが12年ぶりのシングルとなる「WHO’S GONNA SAVE US」をリリース。初動1.6万枚で6位にランクインしました。12年前のシングルとセールスを比較するのはさすがにナンセンスですが、順位という点ではソロとしてブランクがありながらもTOP10は引き続きの獲得となりました。HYDEはラルク名義では1996年以降、VAMPS名義、ソロ名義では全てのシングルでTOP10入りを果たしており、さすがの人気が伺えます。

HYDE「WHO’S GONNA SAVE US」


<アルバム>

◆宇多田ヒカル、2年ぶり新作で首位獲得 宇多田ヒカルの「初恋」が首位初登場。

初動は20.4万枚。前作「Fantome」に続き、初動は20万枚を超え、安定の人気を見せつけました。復帰後、すっかり活動も活発になり、映画やドラマタイアップの担当はもちろん、音楽番組に出演するなど精力的なプロモーションを展開。デビュー20周年ながら、変わらぬ存在感を発揮しています。宇多田ヒカルの首位獲得は通算10作目(Utada名義含む)。


◆小室哲哉の集大成ベストが2枚同時TOP5入り

小室哲哉の40年近くにも及ぶ活動の中で生み出されてきた楽曲から50曲ずつを選曲し、収録したオムニバス盤「TETSUYA KOMURO ARCHIVES“T”」、「TETSUYA KOMURO ARCHIVES“K”」がそれぞれ3位、4位に登場。初動は両枚とも3.4万枚。これまでも何度か同様のコンセプトのオムニバス盤がリリースされていましたが、そんな中でも今作はとりわけ好セールスを記録する結果となりました。要因としてはやはり今年1月、週刊文春の自身に関する報道を受けて、急遽音楽活動からの引退を発表したことが大きいのではないでしょうか。この報道により、小室さんに同情的な注目が集まったタイミングで、安室奈美恵の芸能界引退によって楽曲にポジティブな意味でスポットが当たったこと、浅倉大介と共に結成したPANDORAでスマッシュヒットを記録したことなど、良くも悪くも話題が重なったことが今回のセールスに繋がったのだと思われます。

「TETSUYA KOMURO ARCHIVES」ティザー映像


◆「海のOh,Yeah!!」発表効果か。20年前のベスト盤がチャート上昇を開始

サザンオールスターズが1998年にリリースしたベスト盤「海のYeah!!」が前週のTOP50外から急浮上し、今週35位にランクイン。セールスは0.2万枚。サザンは40年記念ベスト盤として「海のOh,Yeah!!」を発表しており、その発表につられる形で20周年ベストである今作が買われたものと思われます。今作はすでに発売から20年以上が経過しており、累計セールスも350万枚を超えていますが、それでも新品が売れていくというところにサザンの根強さを感じますね。今後、「海のOh,Yeah!!」の発売に合わせてさらにチャートを昇っていくのか、注目です。


<デジタル>

◆「U.S.A.」は4週目も止まらず。TOP3をキープ

DA PUMP「U.S.A.」は4週目も好調をキープ。セールスは先週から微増の2.0万DLとなり、順位もTOP3をキープしました。DA PUMPは今週、TBS「CDTV'18上半期SPエンタメまとめ総決算」に出演し、今作を地上波初披露するなど、メディア露出も果たし、今後更に売上が加速していく可能性があります。この「U.S.A.旋風」がどこまで続くのか、まだまだ目が離せません。



今週は以上です。