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紛れもなくこの日が、私のこれまでの人生で最高の日でした。




「初恋」の初回封入特典で応募してから早半年余り …。


長かったようで短ったような…あっという間にその日が来てしまいました。


宇多田ヒカルのライブというものは北海道の片隅に住んでいた私には遠い夢で、自宅のPCからUstreamで「WILD LIFE」を観るのが精一杯でした。宇多田は人間活動してしまうし、生でその姿を見ることはないのかもと思いもしましたが、生きていれば良いこともあるものですね。8年前の自分に教えてあげたいです。


そんなわけで、滅多なことでは行かない(遠いから )さいたまスーパーアリーナまで行きました。過去に来たのはSIAM SHADE、T.M.Rの時だけのはずなので、人生三度目です、多分。あんまりに行かない会場だったので、降りる駅を間違え、一度浦和で下車するなどしてしまいました。念願のライブを目前に、始まる前から相当緊張していることと、私が相当のポンコツであることが伺えますね。


さて、気を取り直してさいたま新都心で降りると、アリーナ前には開場を待つ大勢のファンがすでに大量に。グッズ列は買う人はすでに買ってるのか、そこまで混雑もしておらず、スムーズに購入ができました。


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開場時間となり、入場しようとチケットを確認すると、何やら見慣れぬW2ゲートの文字。案内板に従って歩くと、馴染みの正面玄関ではなく、開場脇から後方の階段で下に降りていくことに。W2ゲートどこにあるの? と思いつつ歩くと、アリーナ横部分に入り口が。こんなところに入り口あったのね。


そして、転売を一切許さない鉄壁の認証システムに関心しつつ、会場入り。再度チケットを見て、自席を確認し、ハッとしました。このブロックと、この席…。高鳴る鼓動に急かされるように早足で自身の席へ向かいました。


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自席からのステージ。(ちなみに、今回のライブ、会場内撮影OKです)



限りなく、限りなく最前席。


自分はこのライブを見終わったら死ぬのかな?


いや、ほんと生きていれば良いこともあるものですね…本当に…。


今回のライブはスマートフォンに限り撮影可能だったので、とりあえず記念写真を一枚。自分以外にも、開演前から多くの人がステージやら会場内を記念撮影していました。


そして、いよいよ開演時間の19時になり、開演直前のアナウンスが流れると、宇多田ヒカルの登場に備える観客たち。静まり返る会場に緊張感が漂いましたが、ストリングス隊の登場にパラパラと拍手が起こり、バンドメンバーの登場でより大きな拍手が起こります。今か今かと宇多田ヒカルの登場を待っていると、その瞬間はついに訪れます。


ステージ下から宇多田ヒカルがせり上がってきたとき、観客からは盛大な拍手と歓声が上がりました。 黒いドレスに身を包んだ宇多田は、ステージに姿を現したそのままの流れで本日の一曲目「あなた」を披露。初手で「あなた」は完璧な幕開けだったと思います。イントロなしでの「あなたの~」の「あ」の音が発せられた瞬間に会場はすべて宇多田ヒカルに掌握されていたと思います。


私というと、もうこの瞬間からこみ上げるものが我慢できなくて、ああ、宇多田ヒカルって本当に存在したんだなんて思いつつ、とにかく目の前で歌っているというそれだけで感動という言葉を超え、ただただ涙を流すしかありませんでした。


それにしても「あなた」の名曲たるや。元々音源でも頭一つ抜けてる曲ではありましたが、一流のミュージシャン達による生演奏では当然のように原曲超えしていました。 基本的に今回のライブでアレンジされて披露された楽曲はどれもこれも素晴らしく、ライブ盤で出してほしいくらい。Blu-rayの特典DISCとかにしてくれないですかね。


「あなた」で鮮烈に幕開けしたのに続けて「道」を、そして「traveling」や「COLORS」といった過去の大ヒット曲も惜しげもなく披露。 これまでの人生の中で死ぬほど聴いた曲を何十年越しに生で聴けて、ここでも心の底から感動。15年以上経っても色褪せない楽曲の強度を改めて実感させられます。


ここで一旦MCが入り、久々のツアーということで、初めてライブ来た人〜?という定番の確認をする宇多田。かなり多くの手が上がったため、ほとんどじゃん!と無邪気に驚く様子を見せていました。また、さいたまスーパーアリーナが久々の公演だということについて、前日のMCの際にはまったく間違った情報を伝えてしまったと笑いながら話すなど、彼女らしい天然さも炸裂し、会場は和やかな笑いに包まれました。


MCが明けると「Prisoner Of Love」、「Kiss & Cry」、「SAKURAドロップス」と、タイアップソングでもお馴染みの3曲を披露。個人的には意外とベタな選曲がやや意外でしたが、「Kiss & Cry」はライブならではの迫力もあり良かったですね。


短いMCを挟み、「光」を披露し、その後バックバンドは一旦ステージからはけ、代わりにダンサーの高瀬杉子が登場。「ともだち」、「Too proud」に合わせ、コンテンポラリーダンスを披露しました。高瀬は「forevermore」の振り付けを担当した縁での出演とのこと。宇多田も身振り手振りを交えて2曲を披露しましたが、どちらも動きが加わったことで、より表現力豊かなパフォーマンスとなっており見応えがありました。こういうのはまさにライブならではですね。


ダンサーと共に2曲を披露した宇多田ヒカルは一旦ステージから退場。ステージ上にはスクリーンが降りてきて、ピース又吉との対談映像が映し出されます。内容は「ツアータイトルについて」という話題から始まる、絶望とユーモア に満ちたコント映像で、会場では何度も笑いが起きていました。ちなみに脚本はピース又吉。


映像終了後、宇多田は正面ではなく中央ステージに登場。衣装も白を基調としたものに変わっていました。 四方八方からライトを浴び、「誓い」を歌う姿が なんと神々しい ことか。宇多田ファンであり、ゲーム「キングダムハーツ」のファンでもある身としては、ここでも甚く感動しました。(「誓い」は「キングダムハーツ3」のテーマソングに起用されているため)


続けて「真夏の通り雨 」、「花束を君に」、「 forevermore」を披露。一礼をしたあと、客席間通路を通り、前方ステージへ舞い戻り、MC。


自身の20周年について 、そして活動休止について語り、ファンや関係者に向けて感謝などを述べました。そして、ライブも終盤に差し掛かったところで、ついに出ました「First Love」。そして、

「初恋」の完璧なコンボ。特に「初恋」の落ちサビでの静寂!ここの間の使い方には息を飲みました。


圧巻のパフォーマンスを披露した宇多田ですが、次の曲が最後とMCにて。「最後 はノる系の曲なので、好きなようにノって」と前置きされて歌われたのが「Play A Love Song」。これはノる系の曲なのか?と若干思わなくもないですが、確かに今の宇多田に明確なアップテンポは少ないし、これは十分ノる曲なのだろうと思いました。


本編が終了し、一旦演者がはけたあと、会場からは当然アンコールの声が巻き起こるわけですが、それに加えてスマホのライトを頭上にかかげる観客が続出。これ、別のアーティストのライブとかでは度々微妙に問題になったりならなかったりするやつだ!


まぁ、自分はなんというか宇多田のファンはさすが海外志向(?)だなぁとか適当に思いつつ、アンコールしてました。


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アンコール時の様子。みんな示し合わせてたの?


そんな中、登場した宇多田ヒカルは「俺の彼女」を披露。衣装はツアーTシャツにチェンジ。なんだかラフな格好の方がらしく見えるのは宇多田マジックか。そして、アンコール一曲目で「俺の彼女」は渋い。最高か。


そしてアンコール二曲目の「Automatic」がこれまたすごい。生演奏の「Automatic」凄すぎる。20年前の曲とは思えない洗練されたメロディと歌詞。それを一流のプレイヤーが演るとどうなるかっていうと、もうそりゃ半端ないでしょうと。ここでも感涙ですよ、えぇ。


アンコールの二曲を終え、最後のMCではスタッフへの感謝を改めて述べました。そして、本日の最後の曲「Goodbye Happiness」を披露。宇多田ヒカルの2枚目のベスト盤に収録された楽曲であるこの曲ですが、人間活動直前のライブツアー「WILD LIFE」の一曲目で披露された楽曲でもありまして、それが復帰後初のツアーのラストで歌われるというエモーショナルな配置。そもそも曲として、アップテンポなのに切なすぎるという、ガンガン涙腺を打ってくる曲なだけに、これまたジーンと来てしまいました。今回のライブの締めとしてこれ以上ぴったりの曲はないというほどの一曲だったのではないでしょうか。


最後の曲を終えた宇多田はステージ左右端にそれぞれ歩み、深く一礼。最後に中央でも一礼し、ステージをあとにしました。




本当に素晴らしく、1秒も見逃してはならないくらいに完璧なライブでした。


しかし、不思議と満たされた気持ち以上に、ぽっかりと胸に大きな穴が空いてしまったような感情が私の中にはありました。(しばらく駅で放心してしまいました。)

それほどまでに「宇多田ヒカルのライブに行く」というのが自分にとって大きな大きな夢だったのかと、この時に気付かされたのでした。これが叶ってしまったため、もうこの世への未練がなくなってしまうほど、気持ちが浄化されてしまったんですよね。ある意味、実現させてはいけなかったのかも?

ただですね、宇多田ヒカルは当時と変わらず、むしろ自分自身を更新し続けて、更に高いところへと登って行き続けているということは、今後も必ずその動向を追い続けなければいけないということですよね。

私の人生最高の日は、宇多田ヒカルという天才と同時代に生まれたことを感謝して、これからも精一杯彼女を応援しなければいけないと思い直した日となりました。

それに、よく考えたら自分の中の最も大好きな宇多田の曲である「time will tell」聴けてなかった。

聴くまで死ねない。